一言に「三味線」と言いましても、様々な種類が御座います。
大きさでいうと、太棹、中竿、細竿となり、長唄や民謡、端唄、小唄、筝曲とそれぞれの用途に合わせた作りになっております。どれも、「紅木」という材が最高級とされ、その中でも木の質によって音色は多様で、その木が持つ天然の模様や、音質によってお値段も大きく変わってきます。
「堅木」と呼ばれる比重の重い材料は、堅く鋭い音色になります、また、「とち」といわれる美しい縞模様をまとった木は、大きな木から1本とれるか取れないかの木の芯。質は柔らかく、甘く耳障りの良い音色になります。